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[ロシア] ロシア設計VVER-TOI、「欧州電気事業者要求仕様(EUR)」に適合

2019年7月29日

ロシア国営原子力企業ロスアトム社は2019年6月16日、ロシア製原子炉VVER-TOI(130万kW、ロスアトム社傘下のアトムエネルゴプロエクト社設計)が、「欧州電気事業者要求仕様(EUR)」に適合したことを発表した。
EURは、欧州の主要な電気事業者(フランスのEDF、スペインのイベルドローラ等、現在15社で構成)が、次の時代にEU市場に導入される原子炉に対して、安全性、発電時の安定性、コストの観点でバランスの取れた設計となるよう4,000項目にも及ぶ要件を定めたものである。
EURへの適合は、各国規制当局の許認可を代替するものではないが、原子炉メーカーにとっては、EU市場への原子炉輸出の際の「設計標準」となる。
VVER-TOIは、VVER-1200(120万kW)をベースに、出力増強、建設期間の短縮、受動的安全設備の機能向上等の改良を加えた炉型であり、現在、ロシアで建設中のクルスク第二原子力発電所1、2号機に採用されている。

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