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[ベルギー] 周辺国の脱石炭加速化で、電力不足の見通しが悪化

2019年8月8日

ベルギーの送配電会社Eliaは2019年6月28日、2025年の原子力全廃に伴い不足する発電設備容量の見通しを360万kWから390万kWへと上方修正したことを明らかにした。
現状、電力需要の約50~60%を原子力発電で賄う同国では、政府政策による2025年の原子力全廃に向けた代替電源の確保が急務となっている。
今回の見通し修正は、周辺国で加速する脱石炭火力の動きを鑑み、今後、電力調達の不確実性が高まることや、困難化することを考慮に入れたもの。
さらに、隣国の脱石炭火力の加速の影響により、2025年の国内原子力全廃を待たずして、2022~2025年の間にも100万kW超の容量不足が発生し、電力需給面での対策を余儀なくされることも新たに明らかにした。
同社は、40年を超えた原子炉の運転期間の延長許可、容量メカニズムによる制度的な補償など、連邦政府の組織的な関与による制度の早期確立なくしては、国内の安定供給維持に重大な影響を及ぼすと警鐘を鳴らしている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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