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[米国] ホルテック社、輸送・貯蔵兼用キャスクのNRC認証取得

2019年9月19日

原子燃料管理などを専門とするホルテック社は2019年8月13日、同社が開発した輸送用貯蔵兼用キャスクHI-STORM 100MBが原子力規制委員会(NRC)の認証を取得したと発表した。
米国では乾式貯蔵施設において、キャニスタと呼ばれる金属製密閉貯蔵容器に使用済燃料を収納し、それを貯蔵用コンクリートキャスクやモジュールに収納する方式が主流である。
そのため多くの場合、敷地外輸送の際は、輸送用キャスクに積替える必要がある。
HI-STORM 100MBは輸送・貯蔵兼用キャスクのため積替えが不要であり、さらにキャニスタだけでなく、バスケットと呼ばれる金属格子を使用して直接、使用済燃料を収納することも可能となっている。
同社によると、輸送・貯蔵兼用で、キャニスタとバスケット方式の両方に対応できるシステムは米国で初であり、原子炉から取り出し後、最低3年半の冷却期間で使用済燃料を輸送できるとしている。
同社は、「ニューメキシコ州で計画されているわが社の統合型中間貯蔵施設(CISF)や将来の最終処分場への輸送の際にHI-STORM 100MBが大きな役割を果たすことや、海外での需要にも期待している」とコメントしている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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