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[ドイツ] ドイツの脱石炭により周辺国で電気料金が上昇する可能性

2019年11月11日

2019年9月26日付の報道によると、エネルギー価格や市場に関する分析を行うコンサルタントICIS社は、ドイツの脱石炭によりオーストリアにおいて2030年に電気料金が0.55ユーロ・セント(約0.66円)/kWh程度上昇すると予想している。
ドイツは現状では電力輸出国となっているが、2022年の脱原子力、2038年の脱石炭に向けて発電所の廃止を進めた場合、供給力が減少し、2023~2025年には一時的に電力輸入国となる可能性がある。
これにより、周辺国のオランダ、チェコでも0.4~0.5ユーロ・セント(約0.48~0.6円)/kWhの料金上昇が予想されるほか、ドイツにおいても2030年に電気料金が0.8ユーロ・セント(約0.96円)/kWh程度値上がりするとICISは分析している。
また、今後ドイツが2030年の再エネ目標(総消費電力量に占める割合を65%に引き上げる)を達成できなかった場合、周辺国でガス火力の稼働率が上昇し、電気料金の値上げ幅が予想を上回る可能性をICISは指摘している。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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