米国の先進型原子炉メーカーであるオクロ社は2020年3月17日、同社の先進型炉「オーロラ」を米国エネルギー省（DOE）のアイダホ国立研究所（INL）に設置する建設・運転一括認可（COL）申請書を原子力規制委員会（NRC）に提出したと発表した。
これは新しい許認可申請の考え方に基づく最初のCOL申請であるとともに、民間による商業用先進型炉で最初の申請でもある。
オーロラは1,500kWの電気出力を持つ高速炉で先進型炉に分類される。
オクロ社は2016年からNRCとオーロラの申請前打ち合せを開始し、2018年にはNRCと協議を重ねることにより、既存の許認可申請をベースとする新しい枠組みを構築した。
従来のCOL申請ガイドは大型軽水炉を念頭に作られており、こうした先進型炉には適用が難しいため、NRCは手続きの見直しを行ったと述べた。

 

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】