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[UAE] 初の商業炉、バラカ1号機が送電開始

2020年8月25日

アラブ首長国連邦(UAE)で原子力発電の導入計画を担当する首長国原子力会社(ENEC)は8月19日、同連邦初の商業炉となるバラカ原子力発電所1号機(140万kWの韓国製PWR「APR1400」)が初めて送電を開始したと発表した。
2012年7月に本格着工した同炉では、今年3月に燃料の初装荷が完了。
7月末には初めて臨界に達しており、今回、同発電所が立地するアブダビ首長国の送電送水会社(TRANSCO)と、ENEC傘下の原子力発電所運営管理会社であるNAWAHエナジー社が協力して初併入を成功させた。
同炉は現在、TRANSCO が設置した952 kmの400kV架空線でUAE初のクリーンエネルギーを連邦内に配電している。
2021年の営業運転開始に向けて出力を徐々に上げるプロセスに入るが、フル出力に到達するまでに国際的な先行模範事例に倣って様々な試験を実施する。
これらの試験においては、独立の規制機関である連邦原子力規制庁(FANR)が継続的に同炉を監督することになる。
導入初号機が安全かつ成功裏に送電開始したことについて、ENECのM.アル・ハマディCEOは「1日24時間の絶え間ないエネルギー供給により、UAEのさらなる経済成長を促すという当社のミッションが開始され、輝かしい歴史を印すことができた」と表明。
「安全性や信頼性で厳しい基準を満たしつつ、ENECが長年進めてきた準備作業の賜物であり、UAEの原子力発電導入プロジェクトにおける新たな時代の幕開けになった」と述べた。
今後、残り3基(各140万kWのAPR1400)の原子炉を含め4基すべてが完成すれば、少なくとも60年間、UAEの総電力需要の25%を賄うという目標を満たすことになるとしている。
同CEOはまた、UAEがその他のクリーン発電技術の実施計画も進めており、これに加えて原子力導入プロジェクトを実行することで、中東地域および世界全体のエネルギー源をクリーン電力に変革することに言及。
UAEを持続可能な発展と電化への道筋に導いていくとの抱負を述べた。
ENECによれば、電気は世界中で最も生活の近代化に適したエネルギー源であり、人々の生活や経済など様々な側面で利用が拡大している。
バラカ原子力発電所はUAEエネルギー部門の脱炭素化と電化に大きく寄与するだけでなく、持続可能な原子力産業とサプライチェーンをUAE内で構築。
付加価値の高い数千人規模の雇用を生み出すなど、UAE経済の多様化にも貢献を深めている。
ENECは今年7月、バラカ発電所で2号機の建設工事が完了したと発表しており、NAWAHエナジー社が現在、運転開始の準備を進めている。
3、4号機の建設進捗率も、それぞれ93%と86%に達するなど最終段階に入っており、発電所全体が概ね完成(進捗率94%)に近づいたことを強調している。
(参照資料:ENECの発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの8月19日付け「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)

 

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