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[米国] デューク・エナジー社、カロライナ地方の炭素排出削減シナリオを提示

2020年9月24日

サウス・カロライナおよびノース・カロライナの両州で電力供給を行うデューク・エナジー社の子会社2社(Duke Energy ProgressとDuke Energy Carolinas)は2020年9月1日、両州の公益事業委員会に2020年の統合資源計画(IRP)を提出した。
IRPでは、同地域で2030年までに50~70%の炭素排出量削減を達成するための6つのシナリオが示された。
削減量が最も多い70%排出量削減の達成シナリオは3つあり、2035年までの電源開発を織り込んでいる。
1つ目は、ガス火力の新規開発に加えて、風力を高活用するケース(風力550万kW増、うち洋上265万kW)、2つ目はガス火力の新規開発に加えて、今後10年間で小型モジュール型原子炉(SMR)の商業運転が可能になることを前提にSMRを高活用するケース(SMR135万kW増)、3つ目は、ガス火力の新規開発を行わず、風力580万kW(うち洋上265万kW)、SMR70万kW、エネルギー貯蔵設備740万kWを開発するケースである。
いずれのケースも、太陽光を2035年までに約1,600万kW増やす想定である。
また、上記3つのケースの中で、Duke Energy Carolinas分を取り出してみると、家庭用の月額電気料金への影響は、それぞれ26ドル増(洋上135万kW)、24ドル増(SMR70万kW)、12ドル増(SMR70万kW)になると見込まれている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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