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[オランダ] 政府、原子力が再生可能エネルギーに比べてコスト等で有利との報告書を公表

2020年10月14日

オランダ政府は2020年9月22日、原子力発電の経済性等についての調査報告書を公表した。
同報告書は政府がオーストリアのコンサルティング会社ENCOに委託して作成したもので、風力や太陽光といった出力に間欠性がある再エネ電源よりも原子力は総合的には安価に発電することができ、必要となる土地面積も小さいこと等が利点とされた。
系統を安定させるための調整力確保等に必要となるシステムコストを含めない場合、2040年における均等化発電原価(LCOE)は、新設の原子力発電で72ユーロ/MWh(約9円/kWh)と洋上風力発電と比べて40%高いが、システムコストを考慮する場合、洋上風力発電の85ユーロ/MWh(約10.6円/kWh)に対し原子力発電は74ユーロ/MWh(約9.3円/kWh)と安価となる。
Wiebes経済・気候政策大臣は「2030年以降のCO2フリー電源として、原子力発電は費用対効果の高い選択肢の一つであることが確認できた」とし、必要となる公的支援や新設地点等について検討すると述べた。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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