ドイツの国有有限会社である連邦放射性廃棄物機関（BGE）は2020年9月28日、高レベル放射性廃棄物処分場の立地に適した地質条件のエリアを示した中間報告書を公表した。
同報告書では、同国内の全地域に対して最終処分場の地質学的な立地適否を示しており、同エリアは90カ所特定され、同国の面積の約54%に上ることが示されている。
同機関の取締役会会長Stefan Studt氏は、同結果を踏まえ、「100万年にわたって安全に高レベル放射性廃棄物を保管する場所を国内で見つけられる可能性は非常に高い」と述べている。
同機関は今後、専門家会議の結果を踏まえて、地上調査を行う地域を提案するとしており、地上調査、それに続く地下調査の結果に基づき、2031年には処分地を決定する計画である。

 

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】