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[米国・ポーランド] USNC社とSGE社、マイクロ原子炉開発の協力協定締結
2020年11月26日
米国のウルトラセーフニュークリア(USNC)社は2020年11月3日、同社製マイクロモジュール原子炉(MMR)をポーランドにおいて開発するため、同国のSGE社と協力協定を締結したことを発表した。
SGE社は、ポーランド最大の化学系企業シントス(Synthos)グループの一員で、同国をはじめチェコ、オランダ、フランスに工場を持つ同グループにおいて、非化石エネルギー技術の開発・展開と再生エネルギーによる電力供給を行っている。
USNC社とSGE社は、事業規模の水素製造に向けてゼロエミッションで効率の高い高温熱源・発電システムの開発プロジェクトを進めており、この財政支援をポーランド開発省に既に共同で申請している。
今回の協定でSGE社は、同国や他国の化学工場の石炭・天然ガスによる熱源・発電プラントを、USNC社のMMRに替え、水素製造にも利用することのフィージビリティスタディを行うとしている。
MMRは熱出力1万5,000kWのHe冷却高温ガス炉で、最大5,000kWの発電と最高630度の熱利用が可能である。
事故時には、原子炉の熱は自然に拡散され炉心溶融は起こらず、外部電源や運転員操作は不要としている。
燃料は20年間使用し原子炉ごと交換するため、発電所サイトでの燃料取扱や使用済燃料保管の設備はない。
USNCは、MMRの熱電供給効率を80~85%と評価しており、再生可能エネルギーを電解プロセスに利用した場合より優れているとしている。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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