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[中国] 中国でロシア企業が建設する田湾7、8号機と徐大堡3、4号機の起工式
2021年6月3日
ロシア国営の原子力総合企業ロスアトム社は5月19日、中国核工業集団公司(CNNC)から建設工事を請け負った江蘇省の田湾原子力発電所7、8号機(各120万kWのロシア型PWR:VVER-1200)と、遼寧省の徐大堡原子力発電所3、4号機(各VVER-1200)について、起工式を執り行ったと発表した。
この起工式には、ロシアのV.プーチン大統領と中国の習近平国家主席がテレビ会議を通じて参加。
ロシア大統領府の発表によると、両首脳はともに田湾7号機と徐大堡3号機における最初のコンクリート打設作業を見守ったとされているが、両炉で本格的なコンクリート打設が正式に行われるのは、もう少し後になると見られている。
田湾発電所では現在、100万kW級VVERの1~4号機がすでに営業運転中。
ロスアトム社のA.リハチョフ総裁は、これらの原子炉はこれまでに2,700億kWhを発電しており、中国のエネルギー供給保証に大きく貢献していると述べた。
一方、5、6号機については、CNNCが仏国のPWR技術をベースに開発した第3世代の100万kW級PWR「ACP1000」を採用。
5号機が2020年9月に営業運転を開始したほか、6号機も今月11日に初めて送電網に接続された。
後続の田湾7、8号機、および新規サイトである徐大堡発電所(※1、2号機は未着工)の3、4号機については、事業者のCNNCとロスアトム社が2018年6月、第3世代+(プラス)の120万kW級VVERを採用して建設することで合意し、4基分の枠組み契約を締結している。
両者はこのうち、田湾7、8号機の建設計画について一括請負契約を2019年3月に交わしており、ロスアトム社はこの契約に基づき、同年7月から両炉の長納期品の製造を開始。
2026年~2027年にこれらの起動を目指すとしている。
両者はまた、徐大堡3、4号機建設計画についても2019年6月に一括請負契約を締結。
田湾7、8号機の一括請負契約と同じく原子炉系統設備と主要機器、および原子燃料を供給する方針で、2027年~2028年に起動する予定である。
ロスアトム社によれば、第3世代の120万kW級VVERはそれまでのVVERと比較して出力を20%増強しており、運転に必要な人員の数を30~40%削減できる。
運転期間もこれまでの倍の60年に延びており、さらに20年間延長することも可能である。
このようなVVERはすでに、ロシアとベラルーシで合計5基が運転中のほか、フィンランドやハンガリー、バングラデシュ、トルコなどの12か国で、35基の建設計画が様々な段階に進展していると強調した。
なお、徐大堡発電所では、2016年に1、2号機の土木契約が結ばれた際、採用設計は100万kW級のウエスチングハウス社製「AP1000」とされていた。
両炉はその後、同設計をベースとする中国型「AP1000」の標準設計「CAP1000」になると判明したものの、今のところ着工に至っていない。
(参照資料:ロスアトム社(英語)とロシア大統領府(ロシア語)、CNNC(中国語)の発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの5月19日付け「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)
この起工式には、ロシアのV.プーチン大統領と中国の習近平国家主席がテレビ会議を通じて参加。
ロシア大統領府の発表によると、両首脳はともに田湾7号機と徐大堡3号機における最初のコンクリート打設作業を見守ったとされているが、両炉で本格的なコンクリート打設が正式に行われるのは、もう少し後になると見られている。
田湾発電所では現在、100万kW級VVERの1~4号機がすでに営業運転中。
ロスアトム社のA.リハチョフ総裁は、これらの原子炉はこれまでに2,700億kWhを発電しており、中国のエネルギー供給保証に大きく貢献していると述べた。
一方、5、6号機については、CNNCが仏国のPWR技術をベースに開発した第3世代の100万kW級PWR「ACP1000」を採用。
5号機が2020年9月に営業運転を開始したほか、6号機も今月11日に初めて送電網に接続された。
後続の田湾7、8号機、および新規サイトである徐大堡発電所(※1、2号機は未着工)の3、4号機については、事業者のCNNCとロスアトム社が2018年6月、第3世代+(プラス)の120万kW級VVERを採用して建設することで合意し、4基分の枠組み契約を締結している。
両者はこのうち、田湾7、8号機の建設計画について一括請負契約を2019年3月に交わしており、ロスアトム社はこの契約に基づき、同年7月から両炉の長納期品の製造を開始。
2026年~2027年にこれらの起動を目指すとしている。
両者はまた、徐大堡3、4号機建設計画についても2019年6月に一括請負契約を締結。
田湾7、8号機の一括請負契約と同じく原子炉系統設備と主要機器、および原子燃料を供給する方針で、2027年~2028年に起動する予定である。
ロスアトム社によれば、第3世代の120万kW級VVERはそれまでのVVERと比較して出力を20%増強しており、運転に必要な人員の数を30~40%削減できる。
運転期間もこれまでの倍の60年に延びており、さらに20年間延長することも可能である。
このようなVVERはすでに、ロシアとベラルーシで合計5基が運転中のほか、フィンランドやハンガリー、バングラデシュ、トルコなどの12か国で、35基の建設計画が様々な段階に進展していると強調した。
なお、徐大堡発電所では、2016年に1、2号機の土木契約が結ばれた際、採用設計は100万kW級のウエスチングハウス社製「AP1000」とされていた。
両炉はその後、同設計をベースとする中国型「AP1000」の標準設計「CAP1000」になると判明したものの、今のところ着工に至っていない。
(参照資料:ロスアトム社(英語)とロシア大統領府(ロシア語)、CNNC(中国語)の発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの5月19日付け「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)
【情報提供:原子力産業新聞】
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