米国原子力規制委員会（NRC）は2021年6月8日、各種大学や連邦政府が認可した教育機関など計26の原子力関連学術機関に対して、総額1,070万ドルの助成金を交付することを発表した。
2009年から実施されているこの助成プログラムでは、原子力、機械および電気の各工学や、保健物理学といった原子力関連分野の学生や教員に対して、将来の専門性を持った労働力の育成や研究を推奨するための資金がNRCから提供される。
NRCのハンソン委員長は「先進的原子力技術の探求はもとより、将来の原子力安全には高度な教育が不可欠であり、優れた学術機関に助成金を授与できることは光栄である」とコメントしている。
NRCは本助成プログラムの重要な成果の代表例として、イリノイ大学原子力・プラズマ・放射線工学科が教員育成のための助成金を活用し、2011年以降、学科規模を2倍に拡大したことを挙げている。

 

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】