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[ドイツ] 経済・気候保護大臣、ノルドストリーム2運開に反対姿勢を表明

2022年2月22日

ドイツの日刊紙は2022年2月5日、連邦経済・気候保護省(BMWK)のロベルト・ハーベック大臣(緑の党)が、ロシアからドイツへ直接ガスを輸送する海底ガスパイプライン・ノルドストリーム2(NS2)の運開に反対姿勢を表明したことを報じた。
NS2の敷設工事は2021年9月に完工しているが、昨今のロシア・ウクライナ情勢や、ガスパイプラインの運営企業NS2AGの独立ガス系統運用者としての認証作業が中断されていることから、運開の見通しは立っていない。
取材に応じたハーベック大臣によると、「ロシアがドイツに対してNS2を政治利用してくることを考えると、ロシアへのエネルギー依存度を高めるのは危険。また、ロシアがウクライナに侵攻した場合の制裁については、あらゆる選択肢を検討すべき」と、NS2の運開に対し明確に反対する姿勢を示した。
また、2022年2月7日にワシントンで行われた米独首脳会談において、バイデン大統領は「ロシアがウクライナに侵攻した場合、それはNS2の終焉を意味する」と明言する一方、ショルツ首相は米独がロシア・ウクライナ情勢や対ロ経済制裁に同じ姿勢で臨んでいると語りつつも、NS2への直接的な言及を避けた。
2021年12月のドイツの天然ガス供給に占めるロシア産ガスのシェアは約32%とロシアへのエネルギー依存度は高く、2022年第1週の国内のガス備蓄率は約35%と真冬では例年にない低水準となっている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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