電気事業連合会

海外電力関連 トピックス情報

[米国] ANS、米国における使用済燃料再処理の重要性を強調

2022年3月2日

2022年2月15日付の報道によると、米国原子力学会(ANS)は、米国における使用済燃料再処理の重要性を強調している。
米国は、ウランの価格が安く埋蔵量も豊富な状況下で経済性があり、核拡散を抑制する力が高いという考えから、オープンサイクルと呼ばれる使用済燃料を直接処分する方針をとっているが、ANSは2017年以降、日本やフランスと同様に使用済燃料を再処理し活用するクローズドサイクルと呼ばれる方針への転換という大きな課題に取り組んでいる。
ANSはオープンサイクルの問題点として、米国には現在、8万6,000tの商業炉由来の使用済燃料があり、既にユッカマウンテン最終処分場計画の容量7万tを超えていること、および直接処分により使用済燃料に含まれる大量のエネルギーが無駄になることを挙げている。
ANSは、使用済燃料に含まれる核分裂性物質を有効活用しながら放射性廃棄物量を低減するのに適した先進型高速炉の開発が進んでいる今こそ、クローズドサイクルへの転換の絶好の機会として、米国が将来どのような方針を選択するかはわからないものの、同サイクルに関する最新の動向を原子力業界に継続して伝えていくとしている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

公式Twitterアカウントのご案内

海外電力関連 トピックス情報は、以下の電気事業連合会オフィシャルTwitterアカウントにて更新情報をお知らせしております。ぜひ、ご覧いただくとともにフォローをお願いいたします。

ページの先頭へ