電気事業連合会

海外電力関連 トピックス情報

[IAEA] 原子力水素の実用化に向け、IAEAがロードマップを策定へ

2022年5月18日

国際原子力機関(IAEA)は2022年5月5日、原子力を利用した水素製造の商業展開のロードマップを作成するイニシアティブを立ち上げたと発表した。
同イニシアティブは、意思決定者、設計者、事業者等が集まり、国家戦略や最新技術の進歩状況を共有し、原子力を利用した様々な水素製造技術の準備状況を確認するもので、最終的にはロードマップの指導文書としてまとめ、原子力水素の開発に関する評価、計画および戦略化のためのツールを各国に提供する予定だという。
約28カ国と4つの国際機関が参加して同年4月に開催されたIAEAロードマップ構想発表会では、既存炉を使った水素製造の実証実験や小型モジュール炉等の先進型炉を使って生産の効率と規模を増やす計画等を議論した。
IAEAのモデリング分析によると、天然ガス価格が20ドル/MBTUを超えた場合、原子力と再生可能エネルギーを組み合わせた電気分解による水素製造が最適であり、高温ガス炉等の先進技術による熱を利用した水素製造も高い競争力を持つことが判明したという。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

公式Twitterアカウントのご案内

海外電力関連 トピックス情報は、以下の電気事業連合会オフィシャルTwitterアカウントにて更新情報をお知らせしております。ぜひ、ご覧いただくとともにフォローをお願いいたします。

ページの先頭へ