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[世界] 主要ウラン供給者、市場ニーズに対応可能との見解

2022年5月18日

世界の主要ウラン供給会社は2022年4月27日、ロンドンで開催された世界原子燃料サイクル2022(WNFC2022)のセッションで、業界は保有する生産能力を稼働し、供給不足を回避することが可能であるとの見解で一致した。
カメコのギッツェル社長兼CEOは、2011年の福島第一原子力事故以降の需要減少で複数の鉱山を閉鎖するも、ウラン生産を続けており、今後市場が改善して顧客と合意すれば、保全・待機中鉱山が再開可能と述べた。
オラノ・マイニングのマエスCEOは、カナダでの操業は生産能力の50%に過ぎず、生産余力がニジェールで50%、カザフスタンも23〜24%あるとし、2023年末までにモンゴル、ウズベキスタンおよびニジェールで各種プロジェクトが運開予定だと述べた。
NACカザトムプロムJSCのバチルバエフCCOは、ロスアトム・グループとの5つのJVは、現在制裁対象外で正常に稼働中とし、最大の課題となっているロシア経由の輸送に関しては、経由しない代替ルートの開発に着手しており、中国経由が協議中の他、カスピ海・黒海・地中海ルートが既に特定・使用されたと述べた。
カザフスタンのウラン鉱山は、市場が必要とすれば、まず稼働率を100%に戻し、さらに120%まで引き上げることも可能だという。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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