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[ドイツ] リザーブ電源の石炭火力発電所が市場復帰

2022年8月23日

エネルギー情報誌は2022年8月1日、リザーブ電源となっていたドイツ北部ニーダーザクセン州のMehrum石炭火力発電所3号機(設備容量69万kW、運開1979年)に関して、2023年4月末までを期限とした運転許可が交付され、商業運転が再開されたと報じた。
ロシアがドイツへの天然ガス供給量を激減させる中、発電用天然ガスの消費量を節約するために、廃止が決定していた石炭火力発電所が市場復帰するのは初めてのケースとなる。
同発電所はチェコ大手EPHのグループ会社が保有し、2021年4月に落札結果が公表された第2回脱石炭入札により落札されたユニットであり、同年12月には運転を停止しリザーブ電源となっていた。
ガス火力と比較して発電コストが安価な石炭火力が市場復帰することで、ガス火力の出力が下がり天然ガスの消費量が抑えられるという。
また、電力卸売価格が高値で推移していることから、数カ月間の再稼働だとしても発電事業者にとっては経済的なメリットがあると報じられている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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