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[フランス] 世界初の洋上風力による水素製造のデモ事業が開始

2022年10月7日

エネルギー情報誌は2022年9月25日、フランスで浮体式洋上風力発電の電気を使った水素製造のデモ事業が開始されると報じた。
水素製造に取り組むエンジニアリング会社のLhyfe社はSealhyfe事業と呼ぶデモ事業を18カ月に渡って行う計画である。
洋上風力発電と水素製造を組み合わせた事業は数多く提案されているが、実際に事業が開始されるのは初めてとなる。
Lhyfe社は、当初6カ月はSaint-Nazaire港のふ頭に水電解装置(製造能力:1,000kW)を設置して基本的な稼働状況を確認したのち、Brittany沖合20kmの洋上プラットフォーム(浮体式)に装置を移設して、海上で水素製造を行う。
水素製造に使う電気はBW IDEOLが実施する浮体式洋上風力発電事業(発電出力:2,000kW)から供給して12カ月間、試験を行う。
この間に浮体式洋上風力発電からの受電、海水の淡水化、水素製造の試験を行うが、浮体式プラットフォームの動揺による影響、リモートによる自動運転の確認、海洋での厳しい環境下による影響などを評価することになる。
同事業により製造される水素は日量400kgとされる。
Lhyfe社は300万kWの水電解装置を2030~2035年に設置する計画である。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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