2022年10月7日付の報道によると、米国原子力規制委員会（NRC）とカナダ原子力安全委員会（CNSC）は同年9月、米国GE日立ニュークリア・エナジー社製の小型モジュール炉（SMR）「BWRX-300」（電気出力30万kW）の審査で協力する憲章に署名した。
両機関は2019年8月にSMRなどの審査に関する協力覚書を締結しており、今回の憲章は、米国のテネシー渓谷開発公社（TVA）とカナダのオンタリオ州営電力（OPG）が同年4月にそれぞれ自国でBWRX-300を開発・展開するための協力計画を発表した際に、両国で異なる許認可や審査慣行がプロジェクトの建設スケジュールに影響を与える可能性に言及したことに対応するもの。
同憲章の協力項目として、許認可審査の重複を減らす努力、第三者検証の共同利用、共同検証分野の特定、専門知識の共有、各機関が行う解析の相互活用を挙げている。
さらに互いの国内法と規制の順守を支援するとしつつ、最終目標は共同安全審査や相手の規制当局の技術的結論をリスク情報に基づき受入れることだとしている。

 

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】