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[米国] 米国北東部地域、厳冬が続けばガス不足で計画停電の可能性も

2022年10月31日

連邦エネルギー規制委員会(FERC)は2022年10月20日、冬季信頼性評価(Winter Energy Market and Reliability Assessment 2022-2023)を発表した。
これによると、通常の冬であれば米国では信頼性の高い電力供給が可能というが、極端な寒さが続いた場合、燃料に制約のある北東部ニューイングランド(NE)地域では電力供給に懸念が残るという。
同地域の独立系統運用事業者ISOニューイングランドは、計画停電の可能性もあると警告している。
NEでは、冬期の発電電力量の約半分を天然ガスが占め、家庭の暖房には天然ガスが広く使われている。
天然ガスは、シェールガスを産出するマーセラス地域からパイプラインで輸送しているが、その容量には限りがある。
また、ガスの貯蔵容量も十分ではない。
よって、家庭の暖房用にガス需要が増える冬季には発電用のガスが不足し、NEの発電事業者はLNGを海外から輸入している。
この冬は、ガスが不足する欧州がLNGを大量に調達しているため、十分なLNGを確保できるか不確実であると説明している。

 

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