海外電力関連 トピックス情報
[スロベニア] 環境省、クルスコ発電所の環境影響評価を完了して運転延長を承認
2023年2月7日
スロベニア環境省は2023年1月13日、クロアチアの電力会社Hrvatska elektroprivreda (HEP)とスロベニアの電力会社Gen Energijaが共同所有するクルスコ原子力発電所(PWR、約73万kW)の運転延長を2043年まで承認する環境同意書を発行した。
同省が行った環境影響評価(EIA)の実施指示は、約30カ国が参加する国際ワーキンググループにより作成され、EIAにはクロアチア、イタリア、ハンガリー、オーストリアおよびドイツからの意見が取り入れられた。
同発電所を運営するNuklearna Elektrarna Krsko(NEK)のロズマン社長は、EIAには約50人の専門家が参加したと述べ、同発電所に物理的なアップグレードは必要なく、NEKが2023年半ばまでに使用済燃料の乾式中間貯蔵施設の設置を完了することによって、運転延長のために当局が定めたすべての条件と決定事項が満たされることになるという。
なお、同発電所では2023年に定期安全検査が行われ、スロベニア原子力安全局が今後10年間安全に運転できるかチェックする予定。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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