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[欧州] 2022年、欧州のLNG輸入量は2021年比63%増

2023年3月15日

国際エネルギー機関(IEA)は2023年2月28日、同年第1四半期ガスマーケットレポートを発表し、2022年の欧州全体のLNG輸入量は2021年比で660億㎥増加(63%増)したと報告した。
2022年2月のロシアのウクライナ侵攻以降、欧州へのロシア産天然ガス供給が激減したことから、代替調達としてLNGが多く輸入されたためとしている。
増加分のうち約3分の2にあたる430億㎥を米国が供給し、残りの主な増加分は、カタール、エジプト(ともに50億㎥)、ノルウェー30億㎥、そしてロシアが20億㎥のLNGを供給したという。
同年のガスマーケットの混乱によりLNG価格が高騰したことから、世界全体のLNG貿易量の増加幅は2021年比5.5%だったのに対し、貿易額は倍増し4,500億ドルに達したと分析している。
世界のガス消費量は2022年に2021年比1.6%減少し4兆420億㎥となったが、特に欧州では2021年比約14%減の5,220億㎥にまで低下した。
なお、IEAは2023年の予測として、世界のLNG貿易量は2022年比4.3%増加する一方、欧州では2022年比3%減少するとしている。
減少の理由について、欧州各国での再エネ拡大、フランスの原子力発電量増加などにより、発電部門によるガスの使用が減少するためとしている。

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