スロバキア電力（SE）とフラマトム社は2023年5月31日、原子燃料分野などで長期的な関係をさらに発展させるためのグローバルな戦略関係を構築する覚書に署名したと発表した。
欧州では、チェコとブルガリアに4基のVVER-1000、ならびにフィンランド、チェコ、スロバキアおよびハンガリーに14基のVVER-440の計18基のVVER（ロシア型加圧水型原子炉）が稼働中で、フラマトム社はSEを含む同VVERを運転するすべての電力から欧州独自の原子燃料の開発に貢献するように要請されたという。
同社は短期的に、許認可を受けた設計実績のある燃料の製造施設とサプライチェーンを立ち上げ、欧州で保有する部品を活用する一方、並行して中期的にVVERを運転する欧州電力の支援と協力のもと、独自の欧州製原子燃料の開発を進めているという。
フラマトム社のフォンタナCEOは、同覚書がスロバキアの国家安全保障とVVER燃料調達先の多様化に貢献する強力な協力関係を続ける同社の意思を示すものだと述べた。

 

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】