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[中国] 国家核安全局、トリウム溶融塩実験炉に運転許可証を発行

2023年6月28日

中国国家核安全局(NNSA)は2023年6月7日、中国科学院上海応用物理研究所(SINAP)のトリウム溶融塩実験炉「TMSR-LF1」の運転許可証の発行を決定したことを明らかにした。
同実験炉は、2018年9月に甘粛省武威市で建設が開始され、当初の2024年完成予定を前倒しし、2021年8月に完成した模様。
また、2022年8月には、SINAPはエコロジー・環境省から原子炉の試運転の承認を得た。
NNSAは「熱出力2,000kWのTMSR-LF1の運転申請書と技術文書を審査し、安全要件を満たしていると認められたため、同実験炉に運転許可証を発行することを決定した」としている。
TMSR-LF1は、U-235を20%以下に濃縮した燃料(UF4)を使用し、トリウムのインベントリーを約50kg、転換比を約0.1、ブランケットを99.95%のLi-7を含むフッ化リチウム-ベリリウム(FLiBe)とする予定。
同実験炉が成功すれば、2030年までに熱出力37万3,000kWの原子炉を建設するという。

 

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