中国核工業集団有限公司（CNNC）の関連会社である三門核電有限公司など5者は2023年6月21日、中国浙江省の三門原子力発電所（AP-1000、125万kW×2基）から栄盛新素材プロジェクト（台州市）に蒸気を供給するための協力覚書を締結した。
同覚書の締結者は、三門核電有限公司、台州海頭集団、臨海市政府、三門県政府および栄盛新素材会社（台州市）の5者。
同覚書によれば、蒸気供給プロジェクトと新素材プロジェクトは同時に推進され、三門発電所は、工業団地の第一段階に年間1,000万tの高品質な工業用蒸気を供給するという。
蒸気供給プロジェクトは2026年末までに完成する予定で、1時間当たり1,800tの蒸気を供給できるようになるが、CNNCによれば、中国最大の原子力による蒸気供給プロジェクトとなり、年間333万tのCO2排出量を削減できるという。
なお、三門発電所では現在、3、4号機（CAP-1000、125万kW×2基）が建設中である。

 

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】