2023年8月29日付報道によると、Rafizi Ramli経済大臣とNik Nazmi Nik Ahmad天然資源・エネルギー・気候変動大臣は、マレーシアのエネルギー移行目標達成に向け、原子力の利用を否定していない、と述べた。
同日に開催されたエネルギー移行会議において原子力の役割について問われたRafizi Ramli大臣は、エネルギーのトリレンマを克服するにはどのエネルギー源も除外する余裕はなく、将来は原子力も計画の一部になると考えている、と述べている。
Nik Nazmi Nik Ahmad大臣も、原子力に対しては国民からの安全性に対する懸念がある、としながらも、小型モジュール炉（SMR）のような技術革新も考慮すれば原子力を完全に選択肢から外すことはできない、と述べている。
なお、マレーシアではマハティール前首相政権下の2018年、原子力発電所の利用を認めないという政策決定がなされており、研究機関も閉鎖されている。

 

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】