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[エジプト] エジプト 規制当局がエルダバ4号機の建設を認可

2023年9月14日

エジプト初となるエルダバ原子力発電所(120万kWのロシア型PWR:VVER-1200×4基)の建設計画を、地中海沿岸地域のエルダバ市で実施中のエジプト原子力庁(NPPA)は8月30日、原子力・放射線規制機関(ENRRA)から4号機の建設認可を取得した。


NPPAは今年の第4四半期にも同機の原子炉建屋部分に最初のコンクリートを打設する計画で、今後サイトで予備的な土木作業を進めていく。
同サイトではすでに、2022年7月に1号機が着工しており、建設工事を請け負ったロシアの原子力総合企業ロスアトム社傘下のアトムストロイエクスポルト(ASE)社が2028年の営業運転開始に向けた作業を実施中である。
また、2022年11月に2号機、今年5月には3号機の建設工事も始まった。


ENRRAは4号機の建設認可発給に先立ち、NPPAの申請書を審査するためNPPAの専門家も交えて技術審査会合を複数回実施。
4号機がエジプトの規制要件や規約すべてを満たし、高い安全性を備えたものになることを確認したという。
また、7月30日と31日の両日には、建設サイトの準備状況を点検している。


エジプトの国家プロジェクトであるエルダバ原子力発電所の建設については、エジプトとロシアの両政府が2015年11月に政府間協定(IGA)を締結しており、翌2016年5月にロシア政府は最大250億ドルの低金利融資(年3%)をエジプトに提供する大統領令を公布した。
2017年12月になると、NPPAとロスアトム社は4基のVVER-1200をエルダバで建設するパッケージ契約の最終文書に調印。
この契約に基づいてロシア側は発電所を建設するだけでなく、発電所の稼働期間である60年間に必要な原子燃料をすべて供給する。
また、使用済燃料の貯蔵施設や貯蔵キャスクも提供し、運転開始後最初の10年間は発電所の運転・保守にも協力する。


NPPAによると、エルダバ原子力発電所はクリーンで安価な電力をもたらすだけでなく、エジプトの経済発展や技術開発を大きく後押しすることになる。


(参照資料:NPPAの発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの8月31日付け「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)

 

【情報提供:原子力産業新聞

 

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