国際原子力機関（IAEA）とベルギー政府は2023年10月10日、ブリュッセルで2024年3月に史上初の原子力サミットを共同開催すると発表した。
IAEAのグロッシ事務局長とベルギーのデ・クロー首相が共同議長を務める同サミットは、原子力に特化したこれまでの最高レベルの会合となり、化石燃料の使用を減らしてエネルギー安全保障を強化し、経済発展を促進するという世界的課題に取り組む上での原子力の役割に焦点を当てるという。
約30カ国の首脳、シンクタンクや産業界の代表などが出席し、新しい原子炉技術、原子力と再エネを統合したハイブリッド・システム、燃料サイクルの技術革新などを議論する予定。
同事務局長によると、各首脳は、原子力がネットゼロと持続可能な開発目標の達成にどのように貢献できるかに関してビジョンを語る機会を持つとしている。
同首相は、原子力施設の安全な解体、小型モジュール炉の革新的な研究などでベルギーが世界をリードしたいと述べた。

 

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】