海外電力関連 トピックス情報
[EU] EC副委員長、欧州は今後15年間に毎年2基の原子炉新設が必要と発言
2024年5月1日
欧州委員会(EC)のシェフコビッチ副委員長は2024年4月11日、欧州では今後15年間、年間2基の商業用原子炉を新設する必要があり、そのためには産業界のパートナーとの提携とサプライチェーン改善の努力が必要だと述べた。
同発言は、フランス電力EDF、フィンランドFortumおよびスウェーデンVattenfallによる共催イベント「Powering Tomorrow, Inspiring Today: Nuclear Energy 2.0」におけるもの。
さらに同副委員長は、原子力プロジェクトは高コストであり、投資、出資および資金調達におけるEU支援の必要性を認識している一方、原子炉建設プロセスの合理化を呼びかけたという。
パネルディスカッションでは、欧州が自発的に原子力発電容量を減らし、ロシアと中国に技術的リーダーシップを譲った一方で、現在は「資源の貧困」に苦しんでいることが報告され、大規模な原子炉建設に必要な投資分野で欧州投資銀行が果たすべき役割があるとされた。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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