再生可能エネルギー導入拡大に向けた取り組み

電力は、需要と供給のバランスが崩れると周波数や電圧が変動するため、照明のちらつきの発生のみならず、工場の生産ラインが停止する事態も考えられ、産業活動や国民生活に大きな影響を与えるおそれがあります。

電力を安定的に供給するためには、需要と供給を常に一定に保つ必要があります。近年は、太陽光発電および風力発電などの自然変動する再生可能エネルギーの導入が急速に拡大しており、このような中でも需要と供給のバランスが崩れることがないよう、常に火力発電などの発電量を調整し、需要と供給をバランスさせるなどの取り組みを行っています。

具体的には、再生可能エネルギーの出力が大きく、供給が需要を上回ることが想定される場合には、火力発電等の出力抑制や、揚水動力の活用により需要を創出する取り組みを行うなど、従来とは異なる電源運用を行うことにより、供給と需要のバランスを維持し、安定供給を図っています。

日本原子力文化財団/原子力・エネルギー図面集

H29.4.30(日)需給実績

なお、これらの対策を最大限行ったとしても、供給が需要を上回ることが見込まれる場合には、FIT法および広域機関のルールに基づき、再生可能エネルギーの出力制御を行い、安定供給の維持を図ることが必要となります。

今後、更に再生可能エネルギーを導入拡大させていくためにも、一般送配電事業者や再生可能エネルギー発電事業者などの関係者が、決められたルールに基づき、それぞれの役割を果たしていくことが重要になります。

優先給電ルール

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