電気事業連合会

貯水池式発電

河川をダムでせき止め、ダムに溜まった水を発電用に用いるものです。雪どけや梅雨、台風などの豊水期に貯水し、渇水期に放流して発電する方法です。構造物から見た場合、ダム式、ダム水路式がこの方法です。

河川の水を完全にせき止めるため、水の流れを自在にコントロールできます。そのため、四季のある日本でも年間を通じて安定した発電が可能となっています。放水路から流される水は河川に戻され、最終的に海に注ぎます。

しかし、このタイプの水力発電所も流れ込み式水力発電所と同様に、河川が短い日本では建設する場所が少ないのが現状です。

また、ダムを建設することによる周辺地域の水没や環境変化など、多くの地域住民の方のご協力がなくては建設することができず、水力発電所の中ではもっとも環境負荷が大きいものとなっています。

色々なダム

ここでは、「水を溜める」「水を堰き止める」ためのダムの断面図を示しています。地形や岩盤との位置関係を考慮し、さまざまな形式のダムが組み立てられています。(ここで紹介しているダムは、発電用以外のものも含みます。)

フィルダム

ダムの内部は砂利や岩石などでできています。

バットレスダム

コンクリートの使用量が少なくて済むダムです。

アーチダム

両岸が狭まっている場所に適したダムです。

重力ダム

日本では最もポピュラーな形式のダムです。

ページの先頭へ