CO2排出実績の分析・評価
2022年度のCO2排出実績は、以下の通りです。
2022年度 | (参考)2021年度 | ||
販売電力量(億kWh) | 7,486 | 7,503 | |
CO2排出量 (億t-CO2) |
調整後 | 3.27 | 3.26 |
CO2排出係数 (kg-CO2/kWh) |
調整後 | 0.437 | 0.435 |
※調整後:再生可能エネルギーの固定価格買取制度などに伴う調整後の値
増減要因分析
東日本大震災を契機とした原子力発電所の長期停止等の影響により、一部再稼働した発電所はあるものの、依然として原子力発電所は低稼働であり、震災前と比べると供給力確保のために、火力発電の高稼働が続いている状況にあります。
2021年度比については、安全確保を大前提とした原子力発電の活用、再生可能エネルギーの活用および火力発電設備の熱効率向上などに継続的に取り組んだものの、原子力発電設備の定期検査に伴い、小売電気事業者が供給する電気に占める原子力の比率が低くなり、火力を含むその他の電源比率が増えたことが要因となり、2022年度の調整後CO2排出係数は、0.437kg-CO2/kWhとなり、2021年度(0.435kg-CO2/kWh)より0.5%(0.002kg-CO2/kWh)の増加となりました。
CO2排出原単位(発電端)の各国比較
日本の発電電力量あたりのCO2排出量は、原子力比率の高いフランスと水力発電比率の高いカナダには及ばないものの、他の欧米主要国との比較では遜色のない水準にあります。
これは、日本の電気事業が、供給側のエネルギーの低炭素化とお客さま側のエネルギー利用の効率化という需給両面での取り組みを追求してきた結果と言えます。