身体的影響と遺伝的影響

放射線の人体への影響は、放射線を受けた人(被ばくした人)に影響が出る「身体的影響」と、放射線を受けた人のこどもや孫に影響が現れる「遺伝的影響」とに分けられます。

更に「身体的影響」には、放射線を受けて数週間以内に症状が出る「急性障害」と、数カ月から数年後になって症状が出てくる「晩発性障害」の2つがあります。

身体的影響

急性障害

放射線を受けて数週間以内に症状が出る身体的な影響です。急性障害の例では、一度に眼に0.5グレイの放射線を受けると白内障になるなど、放射線を受ける器官、量によって種々の影響がみられます。

晩発性障害

放射線を受けて数ヶ月から数年後に症状が出る身体的な影響です。晩発性障害としては、がんや白内障があります。

遺伝的影響

放射線を受けた人の子孫に現れるかもしれない人体への影響です。ショウジョウバエを用いた動物実験で突然変異が起きることが発見されています。しかし、人については広島・長崎の被ばく者の調査でも、遺伝への影響は確認されていません。(参考文献:「放射線の影響がわかる本」(財)放射線影響協会)

日本原子力文化財団/原子力総合パンフレットWeb版

環境省/放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和元年度版)

放射線影響研究所

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