放射線の利用

放射線はガン等の病気の治療(放射線治療)や、病気を見つけるためのレントゲン写真・CTスキャンなどの医療分野で利用されています。また、自動車のゴムタイヤを硬くする、プラスチックの容器を熱に耐えられるようにする、テニスラケットのガットをボールがよく飛ぶように弾力を強くするなどの工業分野、その他農業分野でも広く利用されています。

日本原子力文化財団/原子力・エネルギー図面集

透過力の利用

例えば、透過力は、普通では見えないものを見させてくれます。体内を見るX線検査はその例です。体内に限らず、構造物の内部など外部から直接検査できない場所などを調べる「非破壊検査」もよく知られている放射線利用の一つです。

生物への影響の利用

ジャガイモに放射線を当てると発芽が抑えられ、長期保存が可能になります。日本ではジャガイモの照射(放射線を当てること)だけが許可されていますが、香辛料やタマネギへの照射をしている国もあります。

他に生物の細胞への影響を利用した例としては、がん治療から、ジャガイモの発芽抑制、害虫駆除のための不妊化などに利用されています。がんの治療も、生物の細胞に影響を与える作用を利用したものです。

沖縄にはウリミバエという、日本では沖縄だけに生息する、くだものや野菜の害虫がいました。このため、沖縄以外にこれらの産物を出すことを禁じていましたが、およそ20年間がかりで不妊化による駆除に成功し、自由に販売することができるようになりました。

電離作用の利用

放射線の電離作用を利用した例としては煙探知器があります。ふたつの電極の間を常時、放射線(アルファ線)が流れる装置をつけておくと、煙がこの装置に入ったとき、煙の粒子で放射線が遮られ電流が低下します。このときに警報が鳴るように作った装置が煙探知器です。

半減期の利用

遺跡や岩石の年代測定は炭素14という放射性元素の残存量で測ります。炭素14の半減期は5730年。この元素の減り具合から経過した時間を計算し、年代を推定します。

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