1. エネルギー政策動向
世界有数のエネルギー消費大国:エネルギー輸入は年々増加
インドは世界有数のエネルギーの消費大国である。2015年の一次エネルギー消費は中国、米国に次いで世界第3位であり、今後も一層のエネルギー消費の増加が見込まれる。国産のエネルギー資源は石炭、バイオエネルギー、天然ガス、水力などが存在するが、国内需要を賄うには不十分であるため、輸入が増加している(2015年のエネルギー自給率65%)。2015年のインドの一次エネルギー供給構成は、石炭45%、石油29%、バイオ燃料・廃棄物23%、天然ガス5%、水力1%、原子力1%となっている。
一次エネルギーについて、政府は、石油、天然ガス、石炭などの国内資源の活用により、輸入依存度の低減を目指している。発電では、再生可能エネルギー(再エネ)開発を推進している。