電気事業連合会からのお知らせ

プルサーマル計画に関する新聞報道等について

2014年11月18日
電気事業連合会

プルサーマル(※1)計画について、「現在の計画を見直しする」との新聞報道等に関してご説明いたします。

 

電気事業者は、2015年度までに16~18基の原子炉でのプルサーマル導入を目指しています(2009年公表)。

 

現行計画は、利用目的のないプルトニウムを持たないという原則のもと、海外に保有するプルトニウムを含め、六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムを確実に利用するという考え方に基づき策定したものであり、この基本的な考え方に変わりはありません。

 

大間原子力発電所(※2)の最新の建設工程や各社における原子力発電所再稼働にむけた適合性確認の審査状況等を踏まえると、「2015年度」という時期については検討する必要があると考えています。

 

具体的なプルサーマル計画については、プルトニウム利用計画同様、各社における発電所再稼働時期の見通しや再処理工場の操業開始時期等を踏まえながら、再処理工場において新たなプルトニウムが回収されるまでに検討し、お知らせしたいと考えています。

 

エネルギー資源に乏しい我が国にとって、ウラン資源の有効活用の観点から、プルサーマルを含む原子燃料サイクルの重要性はいささかも変わらないと考えており、引き続き、プルサーマル導入に向けて最大限取り組んでまいります。

 

(※1) 使用済燃料から、再処理によって分離されたプルトニウムをウランと混ぜて、混合酸化物燃料「MOX(モックス)燃料」に加工し、これを現在の原子力発電所の軽水炉で使用することを「プルサーマル」といいます。

 

(※2) 建設中の電源開発㈱大間原子力発電所は、プルサーマル計画の一環として、全炉心でのMOX燃料利用による発電を目指しています。2014年11月13日、電源開発㈱が同発電所の安全強化対策や工程等について公表した際、工事の終了時期を2020年12月(予定)としています。

ご参考

以上

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