電力供給に関わる制御系システムに、支障が発生しないよう、また万一支障が発生した場合でも、電力系統の監視等に極力影響を及ぼさないよう、必要な対策を講じています。
電力の安定供給に向けた制御系システムの情報セキュリティ対策
システム構成面の対策
- 制御系システムの多重化(同一システムの重複設置)、バックアップ化(設置箇所被災時の代替場所での対応等)
- 電力会社専用の通信ネットワーク(電力保安通信網)の利用
- インターネット等外部ネットワークとは、直接接続しない 等
運用・体制面の対策
- 24時間365日でシステムの稼働状況を監視
- システム障害発生時、現地技術員による監視・操作の実施
- 厳格な入退管理、システム利用権限付与等によるシステム利用者の制限
- 訓練、教育の実施 等
電力における情報セキュリティの取り組み
電力業界では、重要インフラとしての電力の重要性にかんがみ、各電力会社の自主的な取り組みを基本として、所管官庁との連携のもと、さまざまな情報セキュリティ対策に努めています。
電力業界の取り組み
- 電子会議室等による情報セキュリティに関する情報等の共有化の実施
- 情報セキュリティ関係会議設置による情報共有の具体的取り組み
- 電力業界共通の安全基準等(業界ガイドライン)の策定、見直し
- 官民ならびに電力業界全体の情報共有体制の整備(情報連絡共有ガイドライン策定)
各電力会社の取り組み
- 情報セキュリティに関する委員会の設置、情報セキュリティポリシー等の策定
- 防災対策等における危機管理体制等を活用した緊急時対応計画等の策定
- 情報セキュリティ教育等各種情報セキュリティ施策の実施