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[ドイツ] メルケル首相、褐炭火力の閉鎖に言及も時期は明示せず

2017年8月4日

専門誌が2017年7月19日に報じたところによれば、メルケル首相は2017年7月16日に地元放送局とのインタビューの中で気候変動政策の目標達成のためには長期的には褐炭火力の閉鎖が必要だが、その前提としてまずは炭鉱地域で新たな雇用を創出する必要があると述べた。
自身が率いるキリスト教民主同盟(CDU)では、9月に実施される連邦議会下院選挙のマニフェストに褐炭鉱が所在する地域における代替雇用の創出を記載しており、同首相はそれを実行した上で褐炭火力の閉鎖を検討すると語ったが、その具体的なスケジュールまでは言及しなかった。
同首相は、2020年までに1990年比で40%削減するとしたCO2削減目標については、追加的な施策の導入なくしては達成が困難としたが、その具体的な施策については語らなかった。
ドイツでは褐炭火力の発電量は2016年実績で約1,500億kWh、総発電量の23%を占め、同火力によるCO2排出量は発電分野全体のCO2排出量の約5割に及んでいる。
CO2排出削減目標の達成のためには褐炭火力の閉鎖が必要とみられるが、褐炭鉱が所在する諸州は褐炭火力の閉鎖に反対しているため、同火力の閉鎖は容易に実行できない状況。
現時点ではCO2排出削減目標の達成の目途は立っておらず、秋の連邦議会選挙以降に誕生する新政権がエネルギー政策分野でいち早く取り組まなければならない課題となっている。 

【情報提供:一般社団法人 海外電力調査会

 

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